11月 米国CPI結果から小売業悪化

投資

12月13日の22時30分に発表された米国のCPI結果は下記の通りです。

市場予想を2か月連続で下回る結果が出された事で多くの市場参加者は、インフレのピークアウトを確信し、株価も大暴騰となる事を予想した事でしょう。しかし、米国市場が開いた明け方こそ大暴騰となりましたが、時間が進むにつれて下落が進み、結果として全面高となりました。

10月のCPIが発表された後の株価推移と比べると、あれっ?なんで上昇しないの?と思う方も多かったかと思いますが、今年一年の流れとして、市場が喜ぶ経済指標が発表されれば株価は暴騰し、浮かれ市場が発生すると、FOMCやジャクソンホール会議等のパウエル議長講演時にタカ派発言で鎮静する流れとなっています。

なので、今回のCPI結果も当然普通に考えればインフレピークアウトが見えて来る数字である事は間違いないはずなのですが、12月15日未明にFOMCでパウエル議長が講演する事から、警戒感が発生しそこまでの大暴騰には至らなかったと考えれます。

そして今年最後のビッグイベント・・。12月FOMC・・・。

結果は、予想通りの0.5%の利上げでした。利上げ幅の縮小により、今後は利上げ停止&利下げの観測が高まるのか?と思いきや。やはり、パウエル議長ですね!しっかりと浮かれ気分の市場に対してタカ派の発言を頂けました。よって、株価は小幅ながらに下落でしたね。

今年は毎回このパターンです。期待より良い市場数値が出る事によって、浮かれ気分になった市場に対して、喝を入れるかの如くパウエル議長のタカ派発言。こんな感じですよね。

とにもかくにも、無事に通過?というよりも大方の予想通りの通過を行ったFOMCでしたね。私も普通に次の日からは上がるかと思いきや・・。

まさかの落とし穴・・。11月の小売業景況感指数・・。

市場予想の前月比0.2%減よりも悪化した0.6%減となりました。米国では、クリスマス商戦真っ只中であるにも関わらずの悪化した数字・・。市場では、リセッション局面への突入警戒感から、株価は下落の一途をたどってしまいました。

今後の戦略

今年の株価下落要因は、行き過ぎたインフレで有る事に間違いないわけで、そのインフレを完全に退治する為に、FRBは躍起になって未だ例を見ない程の利上げを度重なり行ってきました。当然、利上げ=金融引き締めとなり、市場のお金は回収に向かい、株価は下落する事になる。しかし、直近のCPI数値からも、かなりの高い確率でインフレのピークアウトが確認出来る事から、今後のFRBの動向としては、雇用統計やCPIを見つつ利上げの停止&利下げもちらつくはずです。利下げ=金融緩和となる事から、株価は上昇すると判断できます。なので、今は一時的なバーゲンセールと解釈し、強気の買いを実施して行きます。

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